プロパンガスを使って毎日料理していると、「ガス代が思ったより高い…」と感じる方は多いと思います。特にアパートや戸建てでプロパンを利用している家庭では、都市ガスに比べて割高になる傾向があり、料理やお風呂での使い方によって月々の請求額が大きく変わってきます。
この記事では、プロパンガスで料理したときに実際どれくらいのガス代がかかるのかを、時間ごとの目安や1ヶ月あたりのシミュレーションを交えながら解説します。
さらに、電子レンジや圧力鍋をうまく使って調理時間を短縮する方法、そしてガス会社を切り替えて節約する実例まで紹介。リアルな体験談も盛り込み、単なる机上の計算ではなく「本当に役立つ一次情報」としてまとめました。
プロパンガスの料金を見直したい方や、料理でどのくらいガス代がかかっているのか気になっている方に、きっと参考になるはずです。
この記事を読むとわかること
- プロパンガスで料理すると1時間・10分あたりいくらかかるか
- プロパンガスで毎日料理した場合の1ヶ月のガス代イメージ
- 電子レンジや圧力鍋を使ったガス代節約のコツ
- プロパンガス会社を切り替えて大幅に節約できた実体験
プロパンガス料理のガス代を知っておこう
まずは、プロパンガスで料理をすると実際にどれくらいガス代がかかるのかを知ることが大切です。
都市ガスに比べるとプロパンガスは割高ですが、「調理でどのくらい使うか」「火力をどれくらいかけるか」で金額は大きく変わります。ここでは、煮込み・湯沸かし・下ごしらえなど、日常的に使うシーンを例に、時間ごとの目安を見ていきましょう。
プロパンで1時間煮込むとガス代はいくら?
結論から言うと、プロパンガスで強火で1時間煮込むと約60円、中火なら約33円、弱火なら8円程度が目安です。
一度の料理でみれば大きな負担に感じなくても、毎日の積み重ねで月数百円~数千円の差になります。
例えば、カレーやシチューなどを1時間以上煮込むご家庭では、ちょっとした工夫で大きく節約することができます。
火力別のガス代目安(1時間あたり)
| 火力 | 都市ガス | プロパンガス |
|---|---|---|
| 弱火 | 約4.5円 | 約8円 |
| 中火 | 約20円 | 約33円 |
| 強火 | 約35円 | 約60円 |
節約のポイント
- 圧力鍋を使う:煮込み時間を1/3程度に短縮できる
- 鍋にしっかり蓋をする:沸騰や煮込みが早く進み、火力を抑えられる
- 余熱を活用する:火を止めても鍋の熱はしばらく持続する
例:カレーを圧力鍋で調理
- 通常:中火で60分 → 約33円
- 圧力鍋:中火で20分+余熱 → 約11円
→ 1回の調理で20円以上の節約になります。これを月10回繰り返すと、200円以上の削減効果に。
このように「煮込み時間を短くする工夫」は、ガス代を大きく抑えるカギになります。
プロパンガスを1時間使ったときの料金の目安
煮込み料理だけでなく、お湯を沸かしたり炒め物をしたりと、ガスコンロを1時間使うシーンは意外と多いものです。ここでは、「プロパンガスを1時間使ったらどのくらいの料金になるのか」を整理してみましょう。
1時間あたりの料金目安(プロパンガス)
- 弱火:約8円
- 中火:約34円
- 強火:約60円
都市ガスの場合はこの半分ほどなので、プロパンはやはり割高だと分かります。特に強火で長時間使うと、1回の料理で60円近くかかることもあるため注意が必要です。
調理シーン別の例
- お湯を沸かす(強火)
やかんで2リットルのお湯を沸かす場合、約10〜15分で5〜10円程度。 - 炒め物(中火〜強火)
10分程度で3〜6円程度。 - 煮物(弱火〜中火)
30分程度で4〜15円程度。
こうして見ると、料理の種類によってガス代の差が大きいことが分かります。
電気との比較
- 電子レンジ:1時間あたり約27〜35円
- IHクッキングヒーター(中火):1時間あたり約8〜10円
→ 「煮物はレンジ+圧力鍋に置き換える」「お湯は電気ケトルを使う」といった工夫で、プロパンガスの使用量をグッと抑えられます。
ポイント
- プロパンは「強火で長時間」使うとすぐに高額になる
- 同じ1時間でも「火力」「調理器具」で費用は変わる
- 電気と併用することで、ガス代を抑えることができる
プロパンガスを10分使った場合の料金
「1時間あたりの料金目安は分かったけど、実際に使うのは10分や15分くらい」という方も多いでしょう。そこで、プロパンガスを10分だけ使った場合の料金を具体的に見ていきます。
火力別の料金目安(10分)
- 弱火:約1.3円
- 中火:約5.7円
- 強火:約10円
つまり「ちょっと炒め物をする」「お湯を1回沸かす」といった短時間の利用では、それほど大きな金額にはなりません。
調理シーン別の例
- 味噌汁を作る(中火10分) → 約6円
- 野菜炒め(強火10分) → 約10円
- お茶用のお湯を沸かす(強火10分未満) → 約5〜8円
こうした短時間利用では負担感は少ないですが、「1日3回×30日」で積み重なると意外と大きな金額になります。
1日3回、10分ずつ使った場合のシミュレーション(中火)
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 1回あたり | 約5.7円 |
| 1日(3回) | 約17円 |
| 1ヶ月(30日) | 約510円 |
つまり「ちょっと使っているだけ」のつもりでも、1ヶ月で500円以上。さらにお湯を沸かす回数や煮物の頻度が増えると、1,000円を超えることも珍しくありません。
節約のポイント
- お湯は電気ケトルに任せる
- 野菜の下ごしらえは電子レンジで
- まとめて調理して再加熱はレンジに
このように「10分単位の積み重ね」がガス代に効いてきます。ちょっとした調理なら電気を併用するのが効果的です。
プロパンガスで毎日料理するとどれくらい?
「毎日3食を自炊すると、プロパンガス代はどのくらいになるの?」という疑問を持つ方も多いと思います。ここでは、1日あたりの利用時間を仮定して、1ヶ月のガス代シミュレーションをしてみましょう。
1日の利用イメージ(中火換算)
- 朝:味噌汁・お湯沸かし → 約10分(約6円)
- 昼:炒め物や麺類 → 約15分(約9円)
- 夜:煮物やカレーなど → 約30分(約17円)
合計:1日あたり約32円
1ヶ月のシミュレーション
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 1日あたり | 約32円 |
| 1週間 | 約224円 |
| 1ヶ月(30日) | 約960円 |
このシミュレーションでは、1ヶ月あたり約1,000円程度が「料理だけでのガス代」の目安になります。
ただし実際には、
- 強火を多用する
- 煮込み時間が長い料理を頻繁に作る
- 家族の人数が多い
といった要素で、ガス代は2,000円〜3,000円に膨らむケースもあります。
節約の具体例
- 電子レンジで下ごしらえ(野菜の下茹でや解凍)
- 圧力鍋で煮込みを短縮
- まとめ調理で再加熱はレンジに
前述のように、ガスコンロでの加熱を短くする工夫が効果的です。実際に「毎日料理しても、工夫次第で数千円単位の節約ができた」という声も少なくありません。
プロパンガス料理のガス代を節約するコツ
ここからは、実際にプロパンガスのガス代を下げるための方法を見ていきましょう。調理の工夫や器具の選び方を変えるだけでも、毎月数百円〜数千円の違いが出てきます。特に「ガスコンロの使い方」を見直すことが第一歩です。
プロパンのガスコンロでかかるガス代
プロパンガスは都市ガスに比べて割高なので、ガスコンロを効率よく使うことが重要です。
ガスコンロ利用時のチェックポイント
- 火加減を強火にしすぎない
→ 中火でも十分な場合が多く、強火は無駄な消費になりがち。 - 鍋のサイズを火に合わせる
→ 鍋底より火がはみ出すと、その分の熱は空気中に逃げてしまいます。 - 鍋やフライパンに蓋を活用
→ 沸騰や加熱が早まり、ガス使用量を減らせます。 - ガスコンロの目詰まりを掃除
→ 火力が弱くなり余分にガスを使う原因に。
メリットと注意点
- メリット:ちょっとした工夫で、月に数百円単位の節約ができる
- 注意点:火力を弱めすぎて調理時間が長引くと、逆にガス代が増えることもある
実際の節約例
- 蓋をせずに20分煮込む → 約11円
- 蓋をして10分+余熱5分 → 約5円
→ 1回あたり6円の差でも、毎日続けると月180円、年2,000円以上の違いに。
ポイント
ガスコンロは「強火で一気に」よりも「中火で効率的に」が正解です。料理の仕上がりを変えずに、ガス代をしっかり抑えることができます。
プロパンガスのガスコンロを1ヶ月使うと?
プロパンガスのガスコンロを1ヶ月使った場合、どのくらいの料金になるのか気になるところです。実際の金額は「利用時間」「火力」「家族の人数」によって変わりますが、シミュレーションすると目安が見えてきます。
1ヶ月の利用シミュレーション(中火30分/1日)
- 1回あたり:中火30分 → 約17円
- 1日(30分×1回):約17円
- 1ヶ月(30日間):約510円
1日1時間使った場合
- 中火60分 → 約34円
- 1日あたり:約34円
- 1ヶ月(30日間):約1,020円
つまり、毎日1時間調理に使うと1ヶ月で約1,000円前後になります。これに強火や煮込み時間の延長が加わると、1,500円〜2,000円程度になることも珍しくありません。
家族人数別の目安(中火換算)
| 家族人数 | 料理時間の目安 | 1ヶ月のガス代 |
|---|---|---|
| 1人暮らし | 30分/日 | 約500〜800円 |
| 2人暮らし | 45分/日 | 約800〜1,200円 |
| 4人家族 | 60分/日 | 約1,000〜2,000円 |
私の体験談(4人家族の場合)
以前、4人家族でプロパンを使っていたときは、料理だけで月に2,000円前後かかっていました。煮込み料理が多い家庭だったため、気づけばガス代が膨らんでいたんです。そこで電子レンジや圧力鍋を活用するようにしたら、調理時間が短くなり、月1,000円程度に抑えられるようになりました。
ポイント
- 「1ヶ月どれくらい?」を数値で把握すると節約意識が高まる
- 家族の人数や料理スタイルで差は出るが、工夫で半分近く減らすことも可能
プロパンガスコンロのガス代と給湯の違い
プロパンガスを使うときに見落としがちなのが、「ガスコンロよりも給湯器のほうが圧倒的にガスを消費している」という事実です。料理で毎日コンロを使っても数百円〜数千円程度ですが、シャワーやお風呂でのお湯の利用は桁違いにコストがかかります。
ガス消費量の比較
- ガスコンロ(強火):1時間で約3kW
- 給湯器(シャワー):1分で約10〜14リットルのお湯 → 毎分55kW前後
つまり、シャワーを10分間出しっぱなしにすると、ガスコンロ数時間分の消費量に相当します。
シャワー利用とコスト感
- シャワー10分 → 約100リットル → 小さな浴槽1杯分に相当
- シャワー20分 → 約200リットル → 中サイズの浴槽1杯以上
もし毎日20分以上シャワーを浴びていると、料理で節約したガス代を軽く上回るコストになります。
節約の工夫
- シャワーの出しっぱなしを減らす
- 節水シャワーヘッドを導入する(水圧はそのままで30〜40%の節水効果)
- 浴槽をためてまとめて入る(家族で時間差なく入浴すると追い焚きを減らせる)
注意点
料理で「ガス代が高い」と感じていても、実際には給湯器がガス代の大部分を占めているケースが多いです。調理の工夫だけでなく、給湯の使い方を見直すことが、プロパンガス代の本当の節約につながります。
プロパンガス料理の使用量を減らす工夫
料理のたびにプロパンガスを使っていると、「ちょっとしか使っていないのに、なんでこんなに高いの?」と感じる方も多いはずです。実際には小さな積み重ねで大きな差が出ます。ここでは、料理で使うプロパンガスの使用量を減らす具体的な工夫を紹介します。
電子レンジを活用する
- 野菜の下ごしらえ(人参やじゃがいもなど)は鍋で茹でるより電子レンジのほうが効率的。
- レンジなら栄養素も残りやすく、加熱時間も短縮可能。
- 解凍もガス火よりレンジを使うほうが圧倒的に経済的。
圧力鍋・保温鍋を使う
- 煮込み時間を大幅にカットできるため、1回で数十円の節約効果。
- 保温調理鍋を使えば、火を止めてもじっくり煮込める。
電気ケトルを使う
- コーヒーやお茶用に少量のお湯を沸かすなら、電気ケトルのほうが効率的で安い。
- ガスでわざわざ1分〜2分火をつける必要がなくなる。
調理をまとめる
- まとめて調理して、食べるときに電子レンジで温め直すのが一番効率的。
- 「1回の加熱で複数品を作る」ことを意識するだけでも、ガス使用量が減る。
実際の節約効果(例)
- 野菜の下茹でを鍋→レンジに切り替え → 月100円以上の節約
- カレーを鍋で1時間→圧力鍋20分+余熱に変更 → 月500円の節約
- お湯を電気ケトルに変更 → 月200円の節約
合計すると、毎月800円〜1,000円程度の節約が可能になります。
ポイント
「ちょっとした置き換え」が大きな成果につながります。料理のスタイルを見直すだけで、ガス代を抑えつつ、調理の手間も減らせるのです。
プロパンガス料理ガス代のまとめ
ここまで、プロパンガスで料理をするときにかかるガス代の目安や、節約の具体的な方法を紹介してきました。
プロパンガスは都市ガスより割高であるため、毎日の料理やシャワーの使い方次第でガス代が大きく変わります。しかし、工夫次第で無理なく節約できるポイントが多いのも事実です。
この記事のポイントおさらい
- プロパンガスでガスコンロを1時間使うと、強火で約60円、中火で約34円が目安
- シャワーや給湯がガス代の大半を占め、料理の消費量は比較的少なめ
- 電子レンジや圧力鍋、電気ケトルの活用で毎月数百円〜1,000円近く節約可能
- エネピのようなサービスを利用すると、契約自体の見直しで年間数万円単位の節約が可能
私自身もエネピを利用してガス会社を切り替えましたが、4人家族で年間5万円以上の節約効果がありました。正直「もっと早くやればよかった」と感じています。申し込みも簡単で、サポートが手厚いのが安心でした。
ガス代を下げたいと考えているなら、日々の調理方法の工夫と同時に、契約そのものを見直すことが最大の節約効果につながります。
毎日の生活に直結する光熱費だからこそ、できるところから無理なく見直して、賢く節約していきましょう。
