非常用や業務用の発電機を導入しようと考えたとき、真っ先に候補に上がるのがガスタービン式とディーゼル式ですよね。でも、いざ選ぼうとすると「結局どっちがうちに向いているの?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。あなたは、初期費用だけで決めてしまって、後からの燃料代やメンテナンス費用で後悔したくないと考えているはずです。
実際、これら二つの方式には、仕組みから得意分野まで大きな違いがあります。例えば、コンパクトさを重視するのか、それとも燃費の良さを最優先にするのかで、選ぶべき機種はガラリと変わります。そこで今回は、専門的な内容を噛み砕いて、初心者の方でも納得して選べるように分かりやすくお伝えします。
この記事を読めば、以下の4つのポイントがしっかり理解できます。
- ガスタービンとディーゼルの仕組みや得意な用途の違い
- それぞれの発電機を導入するメリットとデメリット
- 燃料消費量や発電効率といった運用コストのリアルな比較
- あなたの環境に合わせた失敗しない発電機の選び方
ガスタービンとディーゼルの比較で見える発電機の特性

発電機を選ぶ際、まずは「どうやって電気を作っているのか」を知ることが大切です。ガスタービンとディーゼルは、どちらも燃料を燃やしてエネルギーを得る点では同じですが、そのプロセスが全く異なります。ここでは、ガスタービンならではの特徴や、気になる価格面について掘り下げていきましょう。
ガスタービン発電機の仕組みを解説
ガスタービン発電機の仕組みを一言で言うなら、「ジェットエンジンで発電機を回している」ようなイメージです。まずは空気を取り込んでギュッと圧縮し、そこに燃料を吹き付けて連続的に燃焼させます。
このとき発生した高温・高圧のガスがタービン(羽根車)を猛烈な勢いで回転させ、その回転の力で電気を作るのです。回転運動を直接取り出す構造のため、ピストンが上下するディーゼルエンジンに比べて振動が非常に少ないのが特徴です。また、冷却水が不要な機種も多いため、設備全体をシンプルに保つことができます。
ガスタービン発電機のメリットとは
ガスタービン発電機を導入する最大のメリットは、その圧倒的な「コンパクトさと出力の高さ」にあります。ディーゼルエンジンと同じ出力のものを比べた場合、ガスタービンの方がはるかに小型で軽量です。
そのため、建物の屋上や限られたスペースにも設置しやすいという利点があります。他にも、以下のような魅力的なポイントがあります。
- 起動が非常に速いため、停電時のバックアップとして信頼性が高い
- 排気ガスが比較的クリーンで、環境負荷を抑えられる
- 冷却水がいらない空冷式が多く、冬場の凍結などの心配が少ない
- 振動や低周波騒音が抑えられているため、都市部のビルにも向いている
このように言うと、非の打ち所がないように聞こえますが、もちろん注意すべき点もあります。
ガスタービン発電におけるデメリット
一方で、ガスタービン発電のデメリットとして避けて通れないのが「燃費の悪さ」です。低負荷、つまりあまり電気を使わない状態であっても、一定の回転数を維持するために大量の燃料を消費し続けます。
また、小型でパワフルな分、部品には非常に高い耐熱性が求められます。もし故障してしまった場合、修理費用が高額になりやすいという側面も持っています。「短時間の非常用には強いが、長時間の常用にはコストがかかる」という特性を理解しておくことが、後悔しないための第一歩です。
ガスタービン発電機の価格の目安
気になるガスタービン発電機の価格ですが、これはディーゼル式と比較すると、一般的に初期投資(イニシャルコスト)は高くなる傾向にあります。特殊な合金や精密な加工が必要なタービン部品を使っているため、どうしても本体価格が上がってしまうのです。
ただ、設置工事費やメンテナンスの頻度を含めて考えると、トータルコストの差は縮まることもあります。例えば、屋上に設置する場合、ディーゼルだと補強工事が必要になるほど重いことがありますが、ガスタービンなら補強なしで済むケースもあるからです。単純な本体価格だけでなく、設置環境を含めた見積もりを比較するのが賢いやり方と言えるでしょう。
運用コストを左右するガスタービンとディーゼルの効率と比較

発電機は一度設置したら、そこから何年も、あるいは何十年も付き合っていくものです。だからこそ、日々の燃料代や発電の効率は無視できません。ここからは、ディーゼルとガスタービンの燃料事情や、私が実際に体験したエネルギーコスト削減のリアルな話をご紹介します。
ディーゼルとガスタービンの燃料の違い
ディーゼルとガスタービンの燃料について比較すると、実はガスタービンの方が「好き嫌いがない」という面白い特徴があります。ディーゼルエンジンは基本的に軽油や重油を燃料としますが、ガスタービンは灯油、軽油、さらには都市ガスやLPガスまで幅広く対応可能です。
| 項目 | ディーゼル発電機 | ガスタービン発電機 |
| 主な燃料 | 軽油、A重油 | 灯油、軽油、都市ガス、LPG |
| 燃料の汎用性 | 特定の油種に限定される | 多彩な燃料が使用可能 |
| 長期保存 | 燃料の劣化に注意が必要 | ガスなら劣化の心配なし |
このように、もし建物にガス管が引き込まれているなら、ガスタービンでガス燃料を選ぶことで、災害時の燃料補給の不安を減らすこともできます。これに対してディーゼルは、燃料タンクの備蓄分がなくなると外部からの配送を待つ必要があるため、BCP対策(事業継続計画)の観点からもこの違いは重要です。
ガスタービン発電効率のリアルな数字
エネルギーをどれだけ効率よく電気に変えられるかという「ガスタービン発電効率」については、正直なところディーゼルに一歩譲ります。一般的に、中小型のガスタービンの発電効率は20%から30%程度ですが、ディーゼルエンジンは35%から45%に達することもあります。
ただし、ガスタービンには「コージェネレーション」という強力な武器があります。発電時に出る高温の排熱をお湯や暖房に再利用することで、総合的なエネルギー効率を80%以上にまで高めることができるのです。単に電気を作るだけでなく、熱も一緒に使う環境であれば、ガスタービンの方が圧倒的に効率的になるケースも珍しくありません。
ガスタービン発電機の燃料消費量を抑えるには
運用を始めてから驚くのが、ガスタービン発電機の燃料消費量です。前述の通り、効率がディーゼルより低いため、同じ電気量を作るのにより多くの燃料を必要とします。これを節約するためには、必要以上に大きな容量の機種を選ばないことが鉄則です。
私であれば、まずは本当に必要な電力負荷を精査することをお勧めします。また、最近では部分負荷でも効率が落ちにくい新型のガスタービンも登場しています。最新の技術動向をチェックし、運用状況に最適なスペックを選ぶことが、長期的な燃料代の節約に直結します。
私が体験したガスタービンの燃料コストと節約術
ここで少し、私の個人的な体験談をお話しさせてください。仕事で発電機の選定に関わることも多いのですが、実は自宅の光熱費でも「燃料選び」の重要性を痛感した出来事がありました。
我が家は4人家族で、以前はプロパンガスの料金に頭を悩ませていました。当時のガス代は、月平均で約12,800円、年間では150,000円を超えていたんです。そこで「エネピ(enepi)」という比較サイトを使ってガス会社を切り替えてみたところ、驚くほど安くなりました。
- 切り替え後の月平均: 約8,500円
- 年間の節約額: 約51,600円
- 5年間の節約効果: 約258,000円!
これ、まさに発電機の燃料選びと同じですよね。エネピレビューを参考にしながら最適な会社を選ぶだけで、生活の質を変えずに固定費だけが削ぎ落とされました。このエネピの効果には本当に感動して、「もっと早くやればよかった」と本気で思いました。
発電機も同じで、導入時に「どの燃料をどこから調達するか」をしっかりシミュレーションすることが、5年、10年といったスパンで見たときの数十万円、数百万円という差に繋がるのです。
ガスタービンとディーゼルの比較の重要ポイント

今回の内容を振り返り、あなたが最適な発電機を選べるように重要なポイントをまとめました。
- ガスタービンは回転運動を直接取り出す仕組みで振動が少ない
- ディーゼルと比較してガスタービンは小型・軽量で設置場所を選ばない
- ガスタービンのメリットは起動が速く、排気がクリーンなことである
- 冷却水が不要な空冷式のガスタービンはメンテナンスが比較的楽である
- ガスタービンのデメリットは燃料消費量が多く燃費が悪いことである
- 発電効率だけを見れば、ガスタービンよりディーゼルの方が優れている
- 排熱を利用するコージェネレーションならガスタービンの効率は跳ね上がる
- ガスタービン発電機の価格は初期費用が高めになりやすい
- 燃料は灯油やガスなど多種類に対応できるのがガスタービンの強みである
- 非常用として短時間回すならガスタービン、長時間常用ならディーゼルが向く
- 設置場所の耐荷重が厳しいビルなどはガスタービン一択になることも多い
- 燃料の備蓄や補給のしやすさを考えて燃料の種類を決めることが大切である
- 最新の機種は部分負荷時の効率も改善されているためカタログ値を精査する
- イニシャルコストだけでなくランニングコストを含めた総額で比較検討する
- 固定費の削減は早ければ早いほど将来的なメリットが大きくなる
もし、あなたが「まずは身近なエネルギーコストから見直したい」と考えているなら、私が体験したようにガス会社の見直しから始めてみるのも一つの手です。エネピのようなサービスを使って、賢くコストを抑える感覚を掴んでみてくださいね。
次は、具体的な設置場所の図面や必要な電力量をリストアップしてみることから始めてみてはいかがでしょうか。
